亜鉛ダイカストのベゼル押さえリングの見積は、9 つの工程に沿って積み上がる。金額の大半は金型、爪の整修、めっき治具、圧入力の確認にある。リングの重量は 1.8±0.2 g なので、地金の占める割合は小さい。図面の不具合が一つ増えるたびに、見積の確認項目も一つ増える。
Ø26 × 2.0 mm、Zamak 5(ASTM B86 AC41A)のリングは、肉厚 0.8 mm、120° ごとの爪 3 本という設計目標を持つ。これらの指示値が、キャビティ数、整修の時間、めっきラックの占有を決める。
工程は 9 つで、ショットから箱詰めまで続く。ダイカスト、ゲート切除、バレルバリ取り、内側の爪の整修、研磨、脱脂と活性化、ニッケルめっき、乾燥、検査である。ゲート切除はランナーとオーバーフローを切り離す。各工程は 1 個あたりかロットあたりの費用を足し、同じ図面でも二つの見積は一致しない。
鋳造とゲート切除はショットに乗り、整修、研磨、めっきは 1 個ごとに走る。爪のためだけに存在する項目が二つある。1.2±0.05 mm の高さを出す整修と、80–200 N の圧入力の確認である。バレル研磨が先に来るのは、爪根のバリが切り込みの位置を変えるからだ。
8 キャビティ、設計目標 500,000 ショットの金型は、その費用を 1.8 g の重量ではなくロットに薄く広げる。初回の注文は金型全体を払うので、1 本あたりの負担は繰り返しの注文より大きい。ブロックは 8407 で、このショット数から選んでいる。
キャビティ数は鋳造側も決める。8 個の部品は 15–25 s のサイクルで金型を出るので、キャビティが増えるほど 1 本あたりのプレス時間は減る。1 本あたりの金型費は逆に動き、注文が消費するショット数で割れて決まる。
爪の整修は別の工程なので、別の行として値が付く。リングは爪の高さが目標に近いまま、1.2±0.05 mm の帯を外れて金型を出る。爪の整修が 3 本の爪をそれぞれ帯の内側へ削り込む。縁のバリを落とす仕事と、高さの窓を保つ仕事は別である。
Ø0.1 mm の 120° 割り出しが二つ目の読みになる。整修はプレスも決める。高く残った爪は風防を持ち上げ、低く削った爪は風防を動かす。爪の高さを変えれば整修の値も変わり、そのゲージは初品報告に入る。
めっきは 1.8 g の重量ではなく、ラックの占有とハンドリングで値が付く。Ø26 mm のリングは他の部品と同じようにラックの 1 スロットを使い、0.8 mm の肉厚と内側の空洞には、アノードが見通せない面へ届く治具が要る。その空洞を遮蔽する作業は、槽に入る前のハンドリング時間である。
仕上げの指示が残りを決める。3–5 µm のニッケルは 1 回で済み、Cu 8–12、Ni 5–8、Cr 0.1–0.3 µm の積層は合計 13.1–20.3 µm で 3 回になる。内側の空洞は外側の帯より薄く付くので、被覆は X 線で 3 µm 以上を読む。層ごと、X 線ごとに、値の付く工程が増える。
型費の償却、初品検査、試験の一覧は、部品単価の中ではなく横に並ぶ。初品検査は金型から出た最初の部品を確認する。図面が入力になる。外径 Ø26.0 0/-0.05 mm、肉厚 0.8±0.05 mm、爪の高さ 1.2±0.05 mm、平面度 0.05 mm、重量 1.8±0.2 g である。
試験の一覧が、抜けていた費用を運ぶ。圧入力試験台が 80–200 N の窓を確かめ、X 線フィルムの読みが 3 µm の下限を保ち、ASTM B571 の熱衝撃が続き、ASTM B117 の 96 h 塩水噴霧が放出を閉じる。価格を一つだけ返す見積は、その行を最初の請求書に残す。
| 費用の要因 | 目標 | 許容範囲 | 見積の行 |
|---|---|---|---|
| 金型のキャビティ | 1 ショット 8 個 | 8 キャビティの設計目標 | ロット |
| 金型の寿命 | 500,000 ショット | 設計目標 | ロット |
| リングの重量 | 1.8 g | 1.8±0.2 g | 1 個 |
| 爪の高さ | 1.2 mm | 1.2±0.05 mm | 1 個、整修 |
| ニッケル層 | 3 µm | 3–5 µm | 1 個、めっき |
| 圧入力 | 80–200 N | 80–200 N | ロット、試験 |
爪の高さ、めっきの積層、試験の一覧に印を付けた図面に、金型が走るロットを添えて送る。この入力が揃えば、二社目も同じ前提で値を見積もれる。